あらすじ
仁科歩実(にしなあゆみ)は、東京から高槻に引っ越してきたばかりの28歳。転勤先の高槻支店が関西将棋会館の目の前で、なんの施設なのか知らずに入ったのがきっかけで「観る将」になった。関西気鋭の若手棋士・満島光輝(みつしまこうき・30、愛称ミッキー)が「推し」だ。
ミッキーとの指導対局に憧れて、観るだけでなく指しはじめてみたものの、独学では勉強のしかたがわからずいっこうに強くならない。支部に所属することはもちろん、会館の道場はレベルが高すぎ、連盟公認の対局アプリではまともな手が指せないので相手に即投了されてしまう。
せめて初心者だけで集まって勉強できたらと思っていたある日、仕事帰りの歩実は、商店街の路地で巨大なぶち猫に遭遇する。将棋の駒のような形の模様に吸い寄せられるように後を追っていくと、辿り着いたのは一軒の古民家。そこは、「推し」の満島が自宅を解放して平日夜だけに開かれる、大人の超初心者に駒の動かし方から教えるための秘密の将棋教室だったのだ……
まったく知り合いのいない町で、教室を通じて将棋仲間と出会ったり、将棋会館の出前を担当している店を巡って地元グルメを堪能したり……アラサー女子のほのぼの高槻観る将ライフ!! もちろん指す方も頑張ります!!