あらすじ
筆跡──。
それは完璧な形で、模写することはできない。
手書きの文字には、書いた者の生きざま、感情、温度、思想が反映されるから。
一つの文字には、一人の人生。百の文字には、百人の人生。千の文字には、千人の──。
それは簡単に写し取れるものではない。他人が易々と盗めるものではない。
ただ一人の男を除いては。
あまたの筆跡鑑定士は、口をそろえて男をこう称する。
『筆跡を100%模写することは不可能だ。でも、あの男ならば──』
『あれは、悪魔の才能だから』──。
※表紙は、表紙メーカーさんより作成しましたhttps://sscard.monokakitools.net/covermaker.html