あらすじ
「俺、好きな人ができたんだ。だから、もう終わりにしたい」
夫のそんな一方的な言葉から、梨沙の平穏な人生は一夜にして崩れた。
相手は、社長令嬢であり社内の権力者・美波。
さらに彼女は、世間体を取り繕うために「この人と結婚して」と、見知らぬ男──颯真を梨沙にあてがってくる。
命令ひとつで用意された“結婚相手”。
しかし、その男・颯真もまた、ある事情で逆らえず、美波の指示に従っていただけだった。
すべてを失った梨沙と、操られるだけだった颯真。
この理不尽な現実に、ふたりは“契約結婚”を交わし、共通の敵に立ち向かう。
嘘と欺瞞に満ちた世界の中で、ふたりは策略と信頼で道を切り開いていく。
そして、気づけばそこにあったのは――打算ではない、本当の想いだった。
復讐の果てに生まれた絆は、やがて「本物の夫婦」へ。
過去の傷を抱えたふたりが、再生という名の未来を共に選び、新たな人生を歩み出す。