あらすじ
歴史エッセー集です。
第一弾は、横溝正史の『八つ墓村』のモデルとなった戦前に岡山県で起きた有名な「津山事件」を取り上げます。テーマは、
<津山事件日本全国で報道された>
「戦争中だったため、事件の報道が差し控えられた」
という「事実」が「八つ墓村」の作者の横溝正史氏やミステリー評論家の中島河太郎氏によって伝えられました。
そして……。
別役実「折にふれて資料を探していたが、なかなか見つからなかった。…司法当局がこれほど徹底して事件を隠したというのはいささか異常な気がしてならない…」
山崎哲「…地元新聞をのぞいてはほとんど報道されなかった。…事件は、国家によって徹底して封印されなければならなかったのである」
「津山事件」が国家権力によって封印されたという「事実」が作られ、戦前の日本の政治体制に対する批判として使われてきました。
果てして事実は……。
昭和十二年五月二十二日
岡山県から遠く離れた愛知県の新聞「新愛知」の記事の見出し!
~猟銃で二十八名を射殺
岡山の殺人狂山中で自殺~
「名古屋新聞」の見出し
~痴情と怨恨に狂う~
詳しくは本文で!