あらすじ
出雲大社本殿の修繕費を賄うために諸国を渡り歩き、舞を披露する巫女、国(くに)。
巫女になるための修行の末、努力が実り、大社に選ばれた国だったが、時は戦国の世。人々には芸事に現を抜かす余裕などなく、思うように修繕費が集まらず途方に暮れていた。
そんなある日、空から謎の光が現れ、娘がそこから降ってきた。
彼女の名はクニグンデ。黒髪を切り揃えた美しい容貌の持ち主だったが、見たこともない服を身にまとい、「自分は『はあふえるふ』」などと言い、耳が尖っていて、「まほう」という奇跡にも近い力を使う摩訶不思議な娘だった。
このまま放っておくわけにもいかず、国はクニグンデと名乗る不思議な娘と共に旅をすることになるのだが――
出雲の巫女「国」と、異界の踊り子「クニグンデ」。
これは「出雲の阿国伝説」の礎となった、二人の「クニ」の旅と舞を描いた物語。
※この物語はフィクションです。