あらすじ
ここは鎌倉御所の近くにある由比ヶ浜。
鎌倉幕府の御家人である吉田経房は、
奈落の底へと突き落とされた妻である藤原小夜を由比ヶ浜へと連れ出しました。
しかし…
小夜「…申し訳ありませぬ。経房様。
どうしてもこの匂いを嗅ぐと…」
福原の都で小夜と寄り添い共に海を眺めていた維盛の顔を想い出さずにはいられなくなるのでございます。
維盛「潮の匂いを嗅ぐのは初めてだけど
宮中では華やかな香りばかりを嗅いでいたから…僕は潮の匂いを好きになったよ。」
福原と鎌倉の距離は…離れているのに…
潮の匂いだけは同じ匂いがするのです。
小夜「忘れ得ぬ匂ひ、
経房様にはございますか?」
※この物語は忘れられない匂いに応募するため作者が史実を参考に考えて書いた物語となります。※