あらすじ
嘉永6年6月深川源蔵長屋に二人の兄弟が住んでいた、高杉新之助とその妹妙である、高杉家は西国の小大名の家臣であつたが、父がお家騒動に巻き込まれ断絶のうえ所払い、
となり、江戸に出てきたのである、母は生国でなくなり江戸には父と子供二人で出てきたのだが、慣れぬ土地の為か父は兄弟二人が残して去年他界したのです、
父は勘定組頭であつた為新之助は小さいころから算術ソロバンを習わされ腕は相当なものであった、また剣術も千葉道場の目録を持つほどの腕前だったのです、父が他界、
してからは算術指南(いまでいうと会計士)をやっていた5件の大店の指南を受け継ぎ、剣の腕を生かして大名屋敷の出稽古をして日々の糧を得ていたのです、贅沢は出来、
ないが二人が食べて行くには十分であった、