あらすじ
【作品説明】
元禄赤穂事件を舞台にした二作「心の刃 -忠臣蔵異聞-」「落魄者の黄昏-忠臣蔵後日譚-」の4年後を描いております。前2作に出ていた江戸南町奉行所定廻同心/神月隼人が、江戸の平和を脅かす脅威に立ち向かいます。
【あらすじ】
江戸南町奉行所隠密同心/神月蔵人は、江戸南町奉行/甲斐庄正親と大目付/中山勘解由直守から依頼を受け大老/堀田正俊殺害事件の真相を調べていた。しかし、調査の中で身の危険を感じた蔵人は、妻/明恵と息子の隼人を安全な場所へ匿うため街道を歩いていた。しかし途中、旅籠に宿泊した蔵人たちを刺客たちが襲う。刺客は潜んでいた天井から飛び降りて、川の字になって寝ていた三人を一斉に突き刺した。異変に気づいた蔵人は間一髪で躱したが、妻/明恵はその犠牲になってしまう。隼人は、夜中に厠に行っていて難を逃れていた。
母の叫び声を聞いた隼人は部屋に駆けつける。そこには血まみれになった母を抱き起している父の姿があった。無事だった隼人の手を引き、蔵人は旅籠の外へ出た。蔵人は森の中の古びた社殿に隼人を匿い、自分は囮となって刺客たちに斬り込む。ちょうどその頃、古びた社殿の前を旅の途中であった無住心剣流/小田切一雲と弟子の真里谷円四郎が通る。中から子供のすすり泣く声が聞こえ二人は社殿の中に入ると隼人が一人泣いていた。急ぎ隼人を保護し、一雲は蔵人の助勢をしに争う声がする方へ向かう。蔵人を襲う刺客たちを一雲は次々に倒していく。蔵人は涙を浮かべながら、一雲に一礼し刀を納めどこへともなく立ち去って行った。代官へ届け出た二人は、隼人を連れ江戸へ向かう。しかしその後、事件は目付が調査し蔵人は妻殺しの汚名を着せられる。江戸南町奉行/甲斐庄正親と大目付/中山勘解由直守の二人は相次いで病没し、蔵人は養護していた二人を失い孤立してしまう。息子/隼人以外は・・・。
- 登場人物 -
「隼人の関係者」
・神月 隼人・・・江戸南町奉行所(南町の”噛みつき隼人”の異名を持つ若者。)無住心剣流の遣い手。
・お艶・・・元赤穂藩士岡野包秀の妻。隼人の恋人。
・政吉・・・江戸の大工たちの棟梁。お艶の父。。
・新八・・・隼人付の岡っ引き。長兵衛の子分。 他