あらすじ
骨董商を営む弥吉は、あちこちをめぐって珍しい品を仕入れては、その道の酔狂な道楽に売りさばいている。
今日も大の得意先、ある藩の家老の屋敷で品物を広げては、家老の気を引こうと熱弁をふるっていた。
この家老は、若い時は切れ者で通っていたようだが、最近は年のせいかいくらか判断能力が劣ってきたのかもしれない。弥吉が持ち込んだ『珍品』をいい値で買い込むこともしばしば。
概してこのような好事家は、一般の人は見向きもしない物、特に『掘り出し物』という言葉に興味を惹かれるようだ。
さて、今日は弥吉からどんな品を買わされるのか。
これは前作『五月の空に鯉のぼりが泳ぐ』の続編ですが、前作にはとらわれずに読むことができます。ですが、できれば『第1話:おじゃんになる』からもご一読くださればありがたいです。
この作品は、「骨董屋弥吉」の6作目になります。
1.おじゃんになる
2.ありゃりゃのお椀
3.遊行僧の錫杖が響いて
4.大山詣りのご利益は
5.五月の空に鯉のぼりが泳ぐ