あらすじ
離婚、左遷、裏切り――。
仕事でも家庭でもすべてを失い、失意の底で彷徨っていた男・槙野真(まきの・しん)。
かつては花形部署にいたが、義父の娘である妻に裏切られ、職も名誉も一夜にして失った。
ある夜、花の香りに導かれるように迷い込んだ路地裏で、
赤い髪の女・マリィと出会ったことで、彼の運命が静かに狂い始める。
夢に現れたマリィが告げたのは、理不尽で不可解な契約。
彼女は人ならざる存在――“淫魔(サキュバス)”。
彼女の求めに戸惑いながらも応じる真。
そのかわり、“いずれ訪れるはずだった出来事”が少しずつ前倒しで起き始める――。
傲慢で奔放に見えるマリィもまた、
人間の世界に来た理由と“満たされぬ想い”を胸に秘めていた。
彼女の孤独に触れたとき、真の中にも
抗えない情と「守りたい」という衝動が芽生えはじめる。
幻想と官能、現実と再生が交差する。
一人の男と異形の女が紡ぐ、静かで熱い現代ファンタジー・ロマンス。
★物語にはストーリー上で不可欠な官能描写を含みます。
【レビュー(WEB公開時】
■主人公が先輩と交わす会話がとてもリアル。現実社会では珍しくない男同士の会話だけに、女性の作家が書いたものとは思えませんでした。きっと人生経験豊富な作家さんなんでしょう。思わず引き込まれました。(30代・女性)
【ピンナップ(電子書籍版)】藤の蜜(hujino-mitu)
TL小説が好きな普通の主婦。イラストレーター、TL小説執筆、ライブ2D、3Dフィギュアのデザインなどを家事の合間にしている。