あらすじ
都会から小さな港町へ越してきた陽菜は、地元の美術館で働く年上の女性・綾瀬と出会う。控えめで少し不器用な陽菜と、穏やかでミステリアスな綾瀬。夕暮れのギャラリーで交わす視線、触れた指先の温度。友情のふりをしたまま、ふたりの心は静かに近づいていく――。
淡く官能的な、秘密の百合恋愛譚。
登場人物紹介
● 陽菜(ひな)/19歳/大学生(通信制)・港町の古書店でアルバイト
控えめで内向的。感情を表に出すのが少し苦手だが、心の中では強い憧れや好奇心を秘めている。恋愛経験はなく、人を好きになることにも少し臆病。東京から移住してきたばかりで、静かな暮らしの中で本と海に癒されている。
● 綾瀬(あやせ)/27歳/小さな美術館スタッフ・学芸員補佐
落ち着いた物腰で、どこか儚さを纏う年上の女性。町では有名な“近寄りがたい美人”として知られているが、実は寂しがり屋で人恋しい一面も。芸術と静寂を愛し、陽菜に出会ってから少しずつ心を開いていく。恋愛経験は少ないが、抑えた情熱を内に抱えている。