あらすじ
2025年————。
橘 綺世(タチバナ アヤセ)が代表を務める会社、老舗アパレルブランドの【TACHIBANA】。先代の頃から、ブランドのトップを走り続けてきた格式ある会社だが、綺世の感情に左右されない的確な経営から創立以来最大の収益を上げ、話題を集めていた。
一方でそんな綺世のことを、人々は『非情の女王』と呼ぶ。
綺麗な顔立ちでありながら自分や誰かをいつくしむような時間も惜しいと感じる後継者であろうという、皮肉な命名だ。
そんな綺世に縁談話が持ち込まれる。
相手は国内トップの繊維商社の息子、名取 将一郎(ナトリ ショウイチロウ)。
確かに、まるでどこかに置き忘れてきたかのように恋愛や結婚に全く興味が湧かない綺世にとって、この政略的とも言える結婚は想定通りだった。
淡々と、その結婚を引き受けようと準備を進めていた最中、突然綺世を訪ねてきた一人の男、最上 侑介(モガミ ユウスケ)。
よくも知らないその男は、なぜか私以上に私に詳しかった。
彼を通じて知る、自分自身の新しい姿。
彼といると、もっともっともっと…と気持ちが溢れて、欲深くなっていく。
「あなた、…誰なの?どうして私を知ってるの?」
「僕は全ての覚悟を決めて君に会いに来た」
その言葉はずっと前から約束されていた、合図だった——。
名家の経営者として条件の合う相手との結婚か、
それとも心がただ惹かれる相手との結婚か。
《登場人物》
●橘 綺世(タチバナ アヤセ) (31)
●最上 侑介(モガミ ユウスケ) (29)
●名取 将一郎(ナトリ ショウイチロウ) (31)
●西村 杏(ニシムラ アン) (29)
●橘 啓治(タチバナ ケイジ) (64)
●橘 薫(タチバナ カオル) (60)
●橘 一世(タチバナ イッセイ) (28)
●原 亜希奈(ハラ アキナ) (26)
2025.7.17~