あらすじ
10年前、心にしまったままだった想いが、また顔を出した。
奈々、29歳。学童の先生。
自営業の夫と義家族との同居生活。
「女は家にいろ」という価値観に押しつぶされながらも、笑顔を貼り付ける毎日。
そんなある日、SNSで偶然見つけた懐かしい名前──祐介。
大学時代、元カレの親友だった彼に、密かに惹かれていた過去。
抑えきれず、奈々は思わずフォローし、「久しぶり」とDMを送る。
たわいのないやり取りは、やがて日常の“逃げ場”となっていき──。
もし、会ってしまえば戻れなくなる。
そう分かっていても、会いたくてたまらない──。
10年越しの再会が引き寄せたのは、罪と欲望の境界線。
心だけじゃない。身体も、心も、取り戻したくなる「誰か」がいた。