あらすじ
「これ、もう本当に付き合ってるよね?」
放送のたびに、そんな声がSNSに溢れる。
けれど――これはあくまで“お仕事”のはずだった。
31歳の女優・水原ひなたは、かつて“国民の娘”として一世を風靡した元子役。
だが恋愛ドラマにはなかなか起用されず、「娘」というイメージに縛られたまま、くすぶる日々を送っていた。
そんな彼女に届いたのは、5歳年下の人気俳優・岩瀬陽希との共演オファー。
“今一番恋人役を演じてほしい俳優”として注目され、
端正なルックスと確かな演技力で一気にブレイク中の存在だった。
さらに監督から告げられたのは、ドラマの盛り上げ企画として用意された期間限定の“疑似カップル”プロジェクト。
SNSでの匂わせ配信、雑誌インタビューでの意味深コメント、視線一つにも“本物の恋”を思わせるような空気が漂っていく。
――でもこれは、演技。
そう思っていたのは、いつまでだっただろう?
嘘から始まったふたりの関係は、演じるほどにリアルになっていく。
芸能界の“表”と“裏”が交差する、大人のじれ恋ストーリー。
表紙はAIイラストです。