あらすじ
遠い昔、世界から「感情の色」が失われた。
笑っても、泣いても、怒っても――誰の心にも“色”は宿らない。
人々はただ、灰色の感情のまま、静かに日々を生きていた。
そんな世界の中に、ひとりだけ“色”を視る少女がいた。
彼女の名は、ダフィナ。
雪のように白い髪、オーシャンブルーの瞳。
エルフのような耳と、全身まっ白な半袖・短パン姿で、関西弁を話すちょっと不思議なティーンの女の子。
彼女には、人の感情が“色”として視える力があった。
だけどその力のせいで、いつもひとりぼっち。
自分にしか見えない「色の世界」に、そっと閉じこもるように生きていた。
そんなある日。
雪の丘で出会ったのが、灰色の瞳を持つ少年――イブラス。
「俺には……色なんか、見えへん」
そう言う彼には、“心の奥に封じた過去”があった。
やがてふたりは旅に出る。
“色を失った世界”を塗りなおすために――