あらすじ
[なぁ……お前知っているか?]
[うん? 何を……?]
歩いていると、広場にあるベンチに座って
いる二人組の男が、コソコソと噂話を
していて、その様子は、誰かに聞かれては
まずいと言わんばかりの緊迫した雰囲気で、どうやら、あまり公にできない話のようだ。
二人いて先に話し出した、背が高く、
痩せている方の男が、興奮した口調で
話を続ける。
[あの、海の近くにある、でっけぇ豪邸のこと
だよ!! 一つでさえ、俺らのような平凡
には生涯働いても買えないような代物が
三つも並んでやがる……]
[ああ! あのここら辺の都市部から、少し
離れた場所にある豪華な建物があって、
周りを先が尖った黒い柵で覆われている所
かい? それがどうかしたの?]
[ああ、そうだ……その金持ちの家さ……
実はな、その家にはある金持ちが
住んでいてな 沢山の男女と共に毎日
破廉恥な生活をしているらしいんだ]
[なんだ、別にそれくらい良くないか?
お互い同意しているのなら……]
[いや、それなら良いんだけどよー
どうもそうでも無いらしいんだ……
無理矢理連れてこられた人とかもいるらしい
……本当かどうかは知らないが]
[なんだよ、それ、結局何も分かんないん
じゃないか]
[ま、まぁな とにかく、今度行ってみたら
どうだ? 噂によると、その金持ち男性
だろうか、女性だろうか、お構いなしらしいぞ]
[僕はやめておくよ…… そういう誰か一人が
得をする類の噂は好きじゃないからな]
[おーやっぱり、お前と話しても面白くないな
すぐ、そんな冷たい態度を取られちゃったらな]
[はいはい、そんな奴が嫌だったら、
他の人と絡めば? あんたみたいな
噂好きな奴、胡散臭がれて終わりだろうけど]
[ははっはは]
[ふっ、何が面白いんだか]