あらすじ
このたび、ささやかながら筆を進めておりました拙作を、新たに皆様にご覧いただく機会を設けました。
以前、KDPにて販売しておりました『農民将軍』を、この度、大幅に加筆修正し、『農民将軍(改)ー田より立ちて、天下を渡るー』として、少しずつではありますが掲載していく所存です。
物語の大筋は変わっておりませんが、登場人物たちの心情や、彼らを取り巻く世界の描写をより丁寧に、深く見直しました。もし旧版をお読みいただいた方がいらっしゃいましたら、新たな気持ちでお読みいただければ幸いです。もちろん、初めてお読みになる方も、どうぞご気兼ねなくお読みください。
本作は、最後まで物語をお届けできるよう、全章の掲載を予定しております。更新は不定期になるかと存じますが、細く長く続けていければと思っております。
もし、お読みいただいた中で何か感じることがございましたら、ほんの一言でも結構ですので、レビューや感想をお寄せいただけると、何よりの励みとなります。
未熟な点も多々あるかと存じますが、この物語が皆様のわずかながらのお楽しみとなれば幸いです。
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百姓の子として生を受けた少年・佐平。ある日、理不尽な暴力によって家族を失い、自らも人を退けたことで、偽りの武士として生きる運命を強いられる。淡井藩の名門・樋口家の養子となった佐平は、時代の波に翻弄されながらも、己の信念と理を貫き、次第に藩政の中心へと引き上げられていく。
やがて彼は、三万石の小藩から三十二万石の大藩「月ヶ瀬藩」の藩主へ、さらに徳松本家を継ぐ「備河藩主」として江戸の政治中枢に歩を進める。清廉な心と確かな言葉で周囲を動かす佐平に、幕府の老中たちは新たな希望を託し、第十五代将軍への就任を迫る。
権力に惑わされず、「民のため」に生きることを貫く佐平は、やがて驚くべき決断を下す――
血筋でもなく、剣でもなく、言葉で時代を変えた男の叙事詩。
陰謀と悲劇、信念と愛に満ちた、幕末異聞・壮大なる歴史改変譚。