あらすじ
迷い鳩のことを思うとき、私はいつも古い記憶の中にたたずむ少女になる──。
小学六年生のアリカは、幼なじみのタケルに手を引かれ、秘密基地めいた庭へ足を踏み入れる。そこは、今は施設に入っているというタケルの祖父の庭だった。
その庭で出会ったのは、一羽のレース鳩。
タケルはこの場所で、鳩を育てるのだと言う。
距離ができつつあったタケルと再び心を通わせることができ、喜びを隠しながら庭に通い続けるアリカ。
しかし、タケルがアリカを誘い、秘密の庭に通っていたのには理由があって……。
※表紙絵は、イラストAC(乙姫の花笠 様)より。