あらすじ
放課後の音楽準備室──そのすみっこで歌っているときだけ、私は私でいられる。
JPOP、洋楽、アニソン……ジャンルを問わず、基本はアカペラで、時々気まぐれに弾き語りもする。
この秘密は、音楽教師で担任でもある神谷先生以外、誰も知らない──はずだったのに……。
「牧野 天音っていった? あのさ……あんたに、ウチのボーカルやってもらいたいんだけど」
平穏な日常は、ある日何の前触れもなく崩れ去った。──軽音楽部イチの有名人でカリスマ的人気を誇る、藤宮 奏橙(かなと)先輩のせいで。
時に厳しく時に優しく導いてくれて、そして……ごくまれに、甘い言葉と柔らかな笑顔をくれる先輩に、気づけばどんどん惹かれていった。──彼の抱える秘密と夢に、何ひとつ気づかないまま。
これは放課後の音楽準備室から始まる、甘酸っぱく切ない初恋の物語。
◇アンソレイユ…フランス語で『陽だまり』という意味。正しくは『Le coin ensoleillé』(ル・コワン・アンソレイユ)。
※この作品はフィクションです。実在する人物・団体などとは一切関係ございません。