あらすじ
「もう恋なんてしない」
そうやって、自分の心にそっと蓋をしてきた。
桐島結花(きりしまゆいか)、28歳。
地方都市の総合病院で看護師として働く彼女は、誰にでも優しくて、ちょっとだけ不器用。
過去の恋でついた傷は、時間が経ってもまだ少し痛む。
それでも毎日、目の前の命とまっすぐ向き合いながら、穏やかに暮らしていた。
そんな彼女の静かな日常が、ある日を境に少しずつ変わっていく。
東京から転勤してきた経営コンサルタント、朝倉陸翔(あさくらりくと)。
冷静沈着で理論派、近寄りがたい雰囲気の彼は、どこか人を寄せつけない。
だけど、その瞳の奥には、孤独と優しさが静かに潜んでいた。
最初はただの偶然。
仕事の中で交わす会話、ふとした仕草や目線——
気づけば結花は、彼のことを少しずつ目で追うようになっていた。
不器用なふたりが出会い、
過去に戸惑いながらも、少しずつ、確かに惹かれ合っていく。
これは、声にならない想いを重ねながら、
もう一度「誰かを好きになる」勇気を取り戻す、大人のラブストーリー。