あらすじ

梅雨の夜、活気を失った小さなバーに黒い薔薇の花束を携えた謎の美青年がふらりと現れる。仄かに不穏な影を感じながらも、自分に自信が持てないバーテンダーの私は、甘く優しい言葉をかけてくれる彼に次第に魅了されていく。やがて彼は花束を置き、夜の闇に溶けるように姿を消してしまう。彼の残り香は今もなお、私の中でざわめきと共に香り立つ。一ヶ月後、再訪した彼の手に抱かれていたのは“白い”薔薇の花束。堕ちたのは私なのか。心を奪われたのは、彼だったのか。

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カクヨム2025/07/22
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