あらすじ
辺境の薬館でひっそりと暮らしていた少女・梨花(りか)は、ある日、都の「女狩り」に巻き込まれ、気づけば男子禁制の後宮に“下女”として放り込まれていた。
香と化粧が渦巻く絢爛の中で、彼女が持ち得たものは――薬師としての知識と、物事を見抜く目だけ。
そんな彼女の前に現れた最初の「事件」は、後宮で続く乳児の謎の死。
呪いか、祟りか、はたまた毒か。
誰もが目を背け、口を閉ざす中、梨花はひとり、“真実の匂い”をかぎ分けていく。
これは、美しさの裏で腐った後宮にて、
毒と嘘を見抜く少女の、静かなる推理譚。