あらすじ
MAHARAJAの夜に、夢を売る女
ミラーボールが回るたび
昨日と明日が溶けていく
シャンパンの泡に映る
偽りの自信と借り物の笑顔
ハイヒールの音がリズムを刻む
この夜のルールは
「愛してる」より
「守れる金額」
夢を売る女に
夢は必要ない
必要なのは
夢を欲しがる誰かの瞳
それが
たとえ蜃気楼でも
それが
たとえ自分を削る取引でも
MAHARAJAのフロアに咲いた
刹那の女王たち
誰よりも輝きながら
誰にも見せぬ涙を胸に隠していた
きらびやかな夜の向こうに
ほんの少しの、
ほんの少しの
静かな朝がほしかっただけ