あらすじ
明の時代の後宮の片隅に暮らす李 杏花(リ・シンファ)は、祖父から香と薬草の知識を密かに学んでいた。
その為、病や怪我に苦しむ人を見過ごすことができず、ある日人攫いにさらわれてしまい、下女として働くことになる。
ある日、上位の妃が突如倒れ、侍医たちが手を出せず混乱する中、シンファはこっそりと症状を観察し、薬の調合と処置のメモを残す。それが高貴妃の命を救ったことをきっかけに、後宮内で“誰か”が密かに人を救っていたと噂が広まりはじめる。
嘘と闇が満ちる後宮で、今日もまた一人、名もなき少女が誰にも気づかれぬまま、命と向き合っていた──。