あらすじ
鬼の子と呼ばれた少年は、言葉も名も知らなかった。
その手に宿るは、青き炎――人を焼かずに、心を照らすもの。
彼を拾ったのは、まだ幼き日の織田信長。
争いの世にあって「争いのない世をつくる」と、本気で語った“うつけ者”。
ひとりは、己が何者かを知らぬまま人を知り。
ひとりは、誰よりも人を知りながら、孤独を抱いて生きる。
やがて二人は、絆を誓い、「六天ノ契」を結ぶ。
この物語は――
第六天魔王と呼ばれる前の信長と、
その“右腕”と呼ばれた異形の少年ハルの、罪と約束の記録。
争いに満ちた戦国の世で、
優しさが武よりも強くあろうとしたふたりの、小さな希望の物語。