あらすじ
3億円を乗っ取ろうとする嫁への「ざまぁ」物語
「香るは金木犀、落ちるは欲の華」
甘き声 猫なでる
「お父さんのため」と笑う顔
その瞳 映すのは
札束揺れる 幻の影
言葉巧みに 糸を引く
老いを装い 手を伸ばす
だが老木の根は深く
真実の芽は 静かに育つ
録音の罠 書面の証
ぬかるむ嘘に 足を取られ
「あと少し」 囁くたびに
奈落の底へと 近づいていた
裁きの場にて 白き紙
美しく見せたその企み
暴かれしは 裏の顔
声は裂けても 逃れられず
叫べど 誰も手を差し伸べず
涙すら 裏切りの証となる
散った花 拾う者なし
残されたのは 冷えた玄関と
追い出された女の 無様な背
勝者は 吠えず 語らずに
ただ静かに 湯呑を置く
香るは 金木犀
それは安堵の 香りなり
守りしは 金ではなく
人の誇りと 絆の灯
奪いし者は 何も持たず
去りし背中に ざまぁの風