あらすじ
婚約破棄され追放された転生少女は、隣国の王子に拾われてなぜか使えるスマホを駆使してパンデミックに対処します。
婚約破棄され追放された転生少女は、
隣国の王子に拾われて
なぜか使えるスマホを駆使してパンデミックに対処します
冷たい石畳 剣よりも鋭い視線
「狂気の娘」と呼ばれたその日
未来も 過去も すべて霧の中に沈んだ
だが
光は不意に 隣国の門に宿る
銀の髪の王子の手に導かれ
ひとつの画面が再び灯る
それは星の記憶
忘れられた知識の書庫
滅びかけた世界に
一筋の理(ことわり)をもたらす魔法
石鹸をつくる手が震えていた
うがいの言葉を伝える声が震えていた
だがその震えは
命を繋ぐ鼓動へと変わっていく
風が運ぶ
民の祈りと 王の決意
「魔女」と恐れた唇が
やがて「聖女」と讃える日が来る
スマホの光が消えても
その背に 揺るがぬ絆と知恵が残る
パンと水 花と医
そして人が人を信じる勇気が
彼女の名は 歴史に刻まれる
追放されし“少女”ではなく
希望を繋ぎし“礎”として