あらすじ
私は、王太子の婚約者だった。
すべてはあの日、断罪の広場で終わったはずだった。
──「侯爵令嬢クラリス・ヴェルンシュタイン、貴女は王妃毒殺未遂の罪により婚約破棄、爵位剥奪、処刑を命ずる」
しかし目覚めると、私は断罪の“二日前”に戻っていた。
死ぬ直前に読み返した、事件の記録──
それがなぜか私の脳裏に、奇妙なまでの精度で焼き付いていた。
この記憶を武器に、私は“あの日”をやり直す。
恋愛? そんなものに興味はない。
私の目的はただひとつ。
──冤罪を晴らす。そして、真犯人を暴く。
記録、証言、行動ログ。
乙女ゲームの世界に隠された矛盾と虚構を、論理で一つずつ暴いていく。
恋愛よりスリル。甘さより伏線。
これは、一人の“悪役令嬢”が、己の手で運命を書き換える推理譚。