あらすじ
かつて「みんなの電脳アイドル」として国民的に愛された存在、『シヤマ製電脳生命体:実験体1211a〈ランサー〉』。
美少女の姿をしたランサーは、組み込まれた本能に従って、「ファンのみんな」に純正の愛を与え続けた。
だが、ある時、突然変異した電脳生命体によって、人類は滅びた。
長い長い機能停止から目覚めたランサーの前に広がっていたのは、「機械」が人間のいない都市を管理する無機質な世界。
「また『みんなのアイドル』になるんだ……!」
組み込まれた本能のみで動き、彼女は機械によって”培養”されている人間を探す。
「……なにこれ」
だが、彼女が目にしたのは、もはや”それ”ではなかった。
絶望の夜明け、彼女は同じく機能停止していた『エルピーゴッド製電脳生命体:実戦兵器0013〈ラジエ〉』と出会う。
「一緒に、第二の楽園をつくろう」
「──まずは、邪魔な『機械』どもを潰すんだ」
”殺戮兵器”の彼女が放った言葉が、ランサーの人生を大きく傾ける。
これは、ファンを失ったアイドル・アンドロイドの、狂愛と戦争の物語。