あらすじ
90歳で静かに亡くなったおばあちゃん、鈴乃(すずの)は、気がつけば異世界の貴族令嬢・セレナ=エルグレインとして転生していた
鈴乃がやってくる前のセレナは家柄はもちろん礼儀や教養、所作も完璧なため、「次期王妃にふさわしい」と判断されていたらしいが、王太子レイモンドとの初顔合わせで「のんびりしたババくさい女が婚約者とか最悪」と嫌悪される
セレナは「あらあらまあまあ。お若いわねぇ」とニコニコ受け流すが、王太子との距離はどんどん開く
学園に入学すると王太子は特別編入した平民の“聖女”シエラに夢中
セレナはその横で淡々と次期王妃としての訓練と勉学、事務仕事を完璧にこなし、国政資料や法案の整理、魔導記録の管理など、王族の仕事を“ついで”に片づけてしまう
卒業パーティーで王太子はついに“でっち上げの理由”で婚約破棄を言い渡し、王太子は彼女を「田舎貴族の老いた領主」に嫁がせようとする
宛てがわれたのは“辺境の公爵”リヒト=グランフォード。年齢は30代後半で寡黙な青年
セレナは彼と顔を合わせた瞬間、思い出す──
「あなた……まさか、宗一さん……?」