あらすじ

誉れも知らず、剣も持たず。 それでも、槍を掲げて戦場を駆けた。 帝国辺境の寒村に生まれた農民の三男――オズベル。 土地を継ぐことも、家を持つことも許されず、 若く、背が高く、腕の太さを理由に徴兵された彼は、 戦場という地獄に放り込まれた名もなき兵にすぎなかった。 剣を持つのは貴族の特権。 平民の手にあるのは、折れても構わぬ槍と、命ひとつ。 命じられるままに戦い、命じられるままに死ぬ。 それが兵士という存在だと、誰もが信じていた。 だがオズベルは、戦場で生き延び、学び、鍛えられていく。 無言の忠義と、泥まみれの実力で、少しずつ地位を築いていく。 やがて彼は軍を預かり、領地を守り、そして――帝国の戦乱の渦へと踏み込んでいく。 これは、ただの槍兵だった男が、 名を得、地を持ち、歴史を駆け抜けていく、成り上がり戦記である。

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カクヨム
カクヨム2025/07/07
  • 現在の作品我が槍、まだ名を持たず