あらすじ
「――レイナ=エルシア。反逆罪と魔術法違反の罪により、ここに処刑を執行する」
火刑台の上で命を落とした侍女レイナ。
彼女を見上げていたのは、かつて仕えていた王女セシリアだった。
それから百年。
朧げな記憶のなか、目を覚ましたレイナの前に現れたのは、年老いたセシリア。
禁術により蘇った彼女の体には、生者とは異なる魔力の気配が宿っていた。
「もう一度、あなたと生きたい」
そう言って手を差し伸べてくるセシリアに、レイナは言う。
「私は……あなたに殺されたんですよ」
百年前、裏切られ、焼き殺されたはずの私。
その私を蘇らせたあなたは、何を願い、何を悔やんでいるのですか。
これは、死者と王女がもう一度、生きなおすために交わす、赦しと執着の物語。