あらすじ
古いものを愛する文学部生・倉敷紬と、最新ファッションを追求する店員・篠田玲奈。正反対の価値観を持つ二人は、渋谷のセレクトショップで激しく衝突する。
「人の手の温もりが感じられない服に、価値があるとは思えません」
「古臭い感傷に浸ってるから、時代遅れなのよ」
互いを嫌悪し合う二人だったが、偶然の再会から始まる交流が、やがて深い理解へと変わっていく。1920年代のビーズドレスに感動する玲奈。VRファッションショーに驚く紬。シルクとシリコン、過去と未来が少しずつ歩み寄る中で、二人の心にも特別な感情が芽生えていた。
しかし、共同プロジェクトで再び激突する二人。
「破壊して新しいものを創り出す」という玲奈と、「過去への敬意」を重んじる紬。決裂の危機を乗り越えた時、二人が見つけたものは――。
時代を超えて愛され続ける「本当の美しさ」とは何か。そして、異なる世界に生きる二人の恋の行方は。古典的な技法と最新テクノロジーが織りなす、新感覚ファッション百合小説。