あらすじ
「これからは平和に過ごして、女の子が積極的にアプローチしてくるような世界でめちゃくちゃモテたいです!!」
異世界に召喚され、魔王を倒し世界を救った勇者 穂村和樹(ほむらかずき)は世界の管理者である神ロキにそう願った。
そして、目が覚めると目の前には、俺の裸を見て顔を赤らめる聖女様。
「きゃっ!? カズキ様のご立派なお体を勝手に見てしまい申し訳ありません」
……ん? 普通、謝るのは逆じゃないか?
しかも、俺の周りにはやたらと過保護な美少女たちがばかり。やたらとスキンシップをとろうとしてくる聖女、甲斐甲斐しすぎるメイド、護衛という名の束縛をしてくる女騎士、街を歩けば熱い視線を送ってくるエルフの魔法使い。
「よっしゃぁぁぁぁ! この世界は男が少なく女性が積極的な『貞操逆転異世界』に間違いない!! 最高じゃん!!」
盛大な勘違いをキメた俺は、この世界の“常識”に従い、ヒロインたちに甘えまくるハーレム天国を満喫することに!
「他の女と話しちゃダメ?」「夜の一人歩きは禁止?」——うんうん、わかる! 男はか弱くて貴重な存在だからな!
しかし、その真相は彼の想像とは全く異なっていた。世界は貞操逆転などしておらず、彼が転生したわけでもない。彼が救った元の世界で、命がけで戦う彼の姿に本気で惚れ込み、彼を失う恐怖を味わったヒロインたちが、神ロキの神託をきっかけに「もう二度と彼を傷つけさせない、誰にも渡さない」という歪んだ独占欲と執着心を暴走させているだけだったのだ。
これは、自分のいる世界が「貞操逆転異世界」だと勘違いしている元勇者と、彼の英雄的な姿と優しさに心を焼かれ、愛が重すぎるヤンデレと化したヒロインたちが繰り広げる、甘くて危険な勘違いハーレムラブコメディ。カズキがその真実に気づく日は、まだ遠い。