あらすじ
時は大正、関東大震災の衝撃もまだ新しい、晩秋の東京。
妹に「犬が憑いた」ことをきっかけに、官僚の息子である滝時太郎は、憑き物落としの少女、きいに出会う。
目が悪く、しかし博識な彼女が瞬く間に事態を解決したことから、時太郎はもう一つ、きいに依頼をする。
「母が盗られた財産を取り返したいんだ」
母方の家に奪われた財産を取り戻すため、時太郎はきいとともに旧家のある村へ向かう。
そこは、『狗患い』の病が蠢く薄暗い地だった。
家に居場所のない少年と憑き物落としの少女の推理物。
大正時代のミステリーです。