あらすじ
四方堂晶は、死者の魂をデジタル空間に再現する葬儀社「アルカ・メモリ・インク」の代表だ。
彼は信じている――人間の本質は情報であり、肉体は一時的な器に過ぎないと。
一方、現場担当の音無繭は、故人が残した「物質」にこそ魂が宿ると確信している。
そんな折、小説家・深町讓の死体が発見される。彼のゴーストAIを構築しようとした晶だったが、完成したゴーストは狂ったような囁きを発するだけだった。答えを求めて繭と協力した晶は、深町の死に隠された恐るべき陰謀を知る。
人類の意識を統合しようとする秘密組織「ユニウス」。彼らは特殊な菌類と音波を使い、個人の自我を消し去ろうとしていた。深町はその真実を暴こうとして殺されたのだ。
情報だけを信じる男と、物質だけを信じる女。正反対の二人が力を合わせ、人類の魂の自由を守るため立ち上がる。果たして彼らは、ユニウスの野望を阻止できるのか?
魂とは何か?
その答えが、ここにある。