あらすじ
「妃なのに、毒の成分調べてますけど?」
──後宮の“異物”、今日も薬と事件に首を突っ込む。
薬と毒の都・景梁(けいりょう)。
その煌びやかな後宮に、異例の女がいた。
名を清蘭(せいらん)。もとは市井の薬師の娘。
ひょんなことから皇帝の命を助け、なぜか「妃」という肩書で後宮に押し込まれた。
だが彼女にとって、豪奢な衣も美食もどうでもいい。
興味があるのはただ一つ──人の体と毒の反応。
「どう見ても香炉から毒が出てるのに、誰も騒がないって何?」
「これ、忘魂香じゃなくて“混合型”かも。って、何で私が解析してんだよ……」
殺意、嫉妬、毒と策略。
化粧と笑顔の裏には、必ず“病”が潜んでいる。
お飾りの妃? ただの毒女?
──いいえ、彼女は“金針の寵妃”。
この後宮、何があっても私が看破してみせる。