あらすじ
そこは遙か未来の地球。
人々の生活は未知の技術で満ち溢れていた。
現代では考えられない技術が発展したその世界ではこの世の全てが売買出来る。
物も臓器も五感さえもだ。
もちろんそれらを売り払ったからといって死ぬ事はない。
聴覚を売れば代わりとなる機械を耳に埋め込み、呼吸する為の器官を売り払えば、代わりに生命維持装置を身体に埋め込む。
そうやって人々は生き永らえてきた。
目先のお金に囚われて、次第に人間は生物としての器官を、存在意義を失っていく。
便利な世の中に変わっていく一方でそれを良しと思わない人もいた。
機械に囚われた新人類と従来の人類は己の正義を信じて反目し合う。
そんな世界で一人の青年が立ち上がった。
うだつのあがらない生活を送る普通の人間。
彼は人を助け誰かを導く、そんな誰しもに尊敬されるような人になりたくて便利屋をやっている。
新人類と呼ばれる機械に囚われた人間と、生来の肉体を維持したまま死んでいくことを是とする人間の争いは激化していく。
彼も己の正義を信じて争いの中に身を投じていった。
ある者は平和の為に。
ある者は復讐の為に。
またある者は自分の願いを叶える為に。
これは一人の青年が人間を辞めるまでの物語。