あらすじ
平民出身の青年・セイルは、身分差を超えた理由から王太子レイグランに“番”として見初められる。だが、“番”とは国家と血統に縛られた名ばかりの契約。本当の絆を自分の意志で築けるのかと、セイルは葛藤する。レイグランはそんなセイルを“番だから”ではなく、“ひとりの人間として”選び、公的にも宣言するが、旧制度の遺恨や陰謀がふたりを引き裂く。セイルは過去に“実験体”として作られたオメガであり、その秘密が大々的に暴かれる。やがて彼は、番ではなく「愛され、守る覚悟」を自ら選ぶことを誓う。レイグランとの絆を証明するべく、ふたりは個人の思いを尊重する新法を制定し、真の愛を貫く。一族の呪縛から解かれた先に待つものは、ただ寄り添うだけの日常──。