あらすじ
音楽の道を離れ、都会から故郷に戻ったたぬきの女性・たぬじょ。
今は八百屋の手伝いをしながら、張りのない日々を淡々と過ごしている。
幼なじみの「たぬトラ」は心配して声をかけてくれるが、素直になれない。
魔術を教えているという「たぬきの学校」には、やんちゃな生徒たちがいて、町の噂にもなるほど。
そして、毎朝八百屋にやってくるのは、変なギャグを口にする“ちょっと不思議なおじいさん”。
妻のたぬばあに似て、どこか放っておけない空気を持っている――
少しずつ、何かが変わり始めていた。
――これは、静かな町で、自分をもう一度編みなおしていく物語。