あらすじ
誰にでも優しく、勉強もできて物腰は柔らか。
優美で優雅な優等生。
同級生の水崎千夏は、天使のようだ。そう言われている。
高校二年生の真中明大は、そんな彼女の秘密を見てしまった。
虚空に放たれる罵詈雑言。丁寧な口調で繰り出されるのは、まるで剃刀の刃のよう。
優等生とは程遠い、そんな彼女を。
水崎千夏の本性を知ったその日から俺は――
彼女の天敵となった。
入手した空き部屋。二面性のある同級生。ジャイアン系幼馴染に厨二病漂う後輩。
青春の風が吹き抜ける、そんな予感。
そして
――何もなかった。
終った青春の欠片を、たまに手に取り大人になった。
何かが終わった延長戦を、なぞっているような虚しさを感じていた。
そんなある日、連絡が入る。
『水崎千夏のことを、覚えていますか?』
動揺した俺は、うまく声も出なかった。
終わったはずの青春の呪いは、どうやらまだ解けていないらしい。
素直になれないひねくれた二人は、大人になってもラブコメができない。
ラブコメができない奴らの、ギリギリラブコメかもしれない青春ストーリー。
長所:書き終えているので、完結が確定。
7月13日中にプロローグ全5話を放出。以降は毎日更新。