あらすじ
俺の友人は……いわゆる「事故物件」に住み込んで金を稼いでいた。
一年で稼いだ額は、なんと五百万円近く。
その話を聞いた時、俺たち仲間は全員、羨ましさで泣きそうになった。
「なあ、俺らにも紹介してくれよ」
誰かがそう言った。
だが——
「無理だよ。お前らには無理だ」
彼は頑なに首を振った。まるで、何かを恐れているかのように。
「冷たいヤツだな」「ケチかよ」「仲間だろ?」
そんな文句が出るたび、彼は曖昧に笑って誤魔化した。
……数日前、そいつが、変死体で見つかった。
身元確認のため、俺が現場に向かった。
そして、ようやく気付いた。
あの金は——命と引き換えだったのだと。
次は、俺の番らしい。