あらすじ
高校生の時に異世界に飛ばされた観月透(みづきとおる)は、
『観察者』という天与能力を与えられ、王国の命令に従って
さまざまな場所に派遣されることとなった。王立学院、軍隊、
魔王を討伐に向かう勇者パーティ――それらを見守る日々。
しかし魔王討伐が成功したあと、透は勇者の少年から
不当な評価を受け、それを鵜呑みにした王たちによって
実質上の解雇となった。
十年間にわたり王国の命令で働いていた透は、二十代後半になっていた。
どうやって生活していくかを模索していた透は、異世界に来る前に
ぼんやりと描いていた夢である「会社を作ること」を実行に移す。
透は「有限会社ミヅキ」という屋号で店を作り、社員の募集を行う。
「……もしかして、観月くん?」
そしてやってきたのは、透が異世界に飛ばされた当時の同じ高校の生徒だった。
透が異世界に来てからも召喚の儀式は行われ、さまざまな時間軸から異世界に
人が飛ばされていたのである。透の会社には転移に巻き込まれた人、現役の冒険者、
そしてかつての勇者などが集まり、成長を始めた組織は当初の思惑を超えて拡大していく。