あらすじ

この物語は完結している。  安心して最後まで読んでほしい。  小説家になりたい人生だった。精神障害者手帳を取得し、会社ではやらかしちまって解雇の危機、社会人なんざァ俺には向いていない。が、生きてゆかねばならぬ、飯を食わねばならぬし、精神科へ通う病院代だって必要なのだ。個性を押しつぶし、現代社会に迎合するように振る舞う苦しみ、向精神薬と睡眠薬の凄絶なる副作用、それでも俺は社会にしがみつく、社会を切り取り、ドラマを植え付け、心情を投影してこそ物語だと信じているから。ひとりよがりの妄想の吐き散らかしなんて、誰も読みたいとは思わないだろう?  そうさ、この小説だって某新人賞に応募して落選した作品。俺が最後に執筆した小説だ。ひとりよがりが多分に含まれているし、構成も未熟さが目立つ。全体を再構成し直し、エピソードを削って、ブラッシュアップする必要があるのは分かっている。が、解雇の危機なのだ。書き続けるために、しばらく筆を握らない選択をした。  書籍として闘うことが許されなかったこの物語が伝えたいことはたったひとつ!  苛烈な痛みに耐えてでも、一歩前に踏み出す勇気を示すこと。  幾多の病名が付く、精神障害を抱える全ての人へ捧ぐ、  とある狐の物語。  この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。  また、犯罪を扱うミステリーという性質上、物語に必要な暴力的かつ残虐な描写がありますが、あくまで文章中の物語での出来事であり、現実社会では許されないことをご理解ください。  この物語はフィクションです。舞台は地球上のどこにも存在しませんし、登場するキャラクターは作者が考えた想像上の産物です。

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カクヨム
カクヨム2024/06/21
  • 現在の作品凹凸がある狐