あらすじ

製薬企業の研究員・如月尚也は、新薬開発の裏に蠢く不正を知り、社内サーバーから秘密のデータを抜き取った。
証拠を手にした彼の前に現れたのは――5年前に死んだはずの妻と瓜二つの女。

彼女の名は「澪」。
外部の共同研究企業から派遣されたアシスタントとして、尚也の職場に配属される。
だが、その存在はあまりに異質で、美しく、不可解だった。

記憶と顔、声、仕草――すべてが亡き妻に酷似している。
彼女は人間か? それとも、誰かが創った“影”か?

澪の正体を探る中、尚也は社内派閥、企業の黒幕、そして裏社会の暗部と接触し、
次第に自身も、彼女も、“この世界の外側”に立たされていたことに気づいていく。

観察され、操作され、所有されるだけの存在ではなく――
“自分自身の意志”で生きようとする澪の姿は、やがて人間と非人間の境界を揺るがしてゆく。

欲望と陰謀が交錯する現代社会のなかで、命とは、記憶とは、そして“名前”とは何かを問う、
静かに胸を打つ20話構成のサイコロジカル・ホラーサスペンス。

最後に彼女が手にしたものは、“過去の記録”ではなく――生きる証だった。

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アルファポリス
アルファポリス2025/07/09
  • 現在の作品澪のかたち