あらすじ
図書室にマスク男が出るんだって。教室中がその噂で持ちきりで、〝大人〟な僕は、へきえきしている。だけどじゃんけんで負けたから、噂を確かめに行くことになっちゃった。そうしたら――……そこからぼくは、都市伝説にかかわっていくことになったんだ。
【800字程度のあらすじ(794文字)】
小学校六年生の楠谷瑛(僕)は、自分が大人だと考えていた。そのためクラスで話題になっている、4時44分44秒に図書室に出るというマスク男についてもデマだと考えていたのだが、じゃんけんに負けて真偽を確かめに行くことになる。
瑛は普段、病弱で入院中の弟が不在の家で、高校生の兄である亮と父と暮らしている。父子家庭。母は亡くなっている。また学校帰りには、透という大学生にちょくちょく声をかけられている。
確かめに行った結果、マスク姿の水間という青年と出会った。水間は弟が、図書室ピエロという都市伝説の怪異に鏡へと引きずり込まれた過去があり、今も図書室ピエロを探しているという。捜索を手伝うことに決めた瑛は、クラスメイトの哀名に助けられつつ都市伝説の怪異から情報収集などをする。その過程で、自分は子供だと感じてしまう。
その内に夏休みがやってきた。すると兄が電話で呼び出される。首を傾げていると神社で顔を合わせた透が、実は自分と亮こそが異母兄弟で、亮と瑛には血のつながりがないのだと言うことを伝える。血が繋がっていなくても、亮は大切な兄弟だと瑛は告げる。
そんなある日、病気で入院している薺のもとへお見舞いに行くと、トイレで友達と待ち合わせをしているという。薺が心配でついていった瑛はその時、目の前の鏡が歪みピエロが出てきたこと、現在時刻が4時44分44秒であることに気がつく。弟と共に鏡に引きずり込まれた瑛は、そこで水間の弟と対面する。三人で元の世界に逃げようとすると、図書室ピエロが追いかけてきた。何故鏡に引きずり込むのか問うと寂しいからだとピエロが答える。それならば自分が友達になるから、ピエロも一緒に外へ出ようと瑛は手を伸ばす。
こうして無事に外に出たが、ピエロの姿はない。そして新学期が訪れると、転校生がきた。見ればそれは図書室ピエロであり、少し成長し、大人に近づいた瑛と図書室ピエロは友達となる。
(終)