あらすじ
本編読了後推奨
式に参加したとある同僚の話
おぉ、お前か。
いい式だったぜ、改めて結婚おめでとう。
いやぁ、お前があんなに綺麗な人と結ばれるなんて羨ましい限りだ。
俺にもいい出会いがあったっていいと思わねぇか?
そうだな、例えば…あぁ、スピーチやってた赤のドレスの子とかさ?茶目っ気たっぷりな感じとかすっげぇ可愛いじゃん?
あぁいう子とかと結婚してぇよなぁ…
ってなんだよ。まさかスピーチやってた子紹介してくれんのか!?
いやぁやっぱ持つべきはいい同僚ってなぁ!
…ちげぇのかよ。じゃあなんなんだ?
"行方不明"ぃ!?スピーチやってた子が!!?
『なんでもいいから気になったことを教えてくれ』つったってよぉ…
面識のない女性をジロジロ見るなんて失礼じゃねぇか。
俺だって、あの子をスピーチが終わったあたりから見てねぇし…
あぁ、でも白ワインを伏し目がちに見ながらゆっくりと回して香りを楽しんでるあの子はスピーチやってる時とはよぉ〜、
優雅…なんだけど、ちょっと違って…
あー、なんつーの?"このままほっといたらどっかに消えそう"って感じでよ。
マジでギャップエグくて。声掛けらン無かったんだよなぁ。声掛けときゃ良かった。
んで?心当たりねぇのお前と嫁さんには。ダチなんだろ?
…あの子は。"心の底から結婚を喜んでた"
と思うぜ。わざわざドレスにアザレアの意匠を入れるぐらいだしな。
んじゃ、俺仕事に戻るわ。またな。