あらすじ
大学で宗教民俗を教える非常勤講師・御影遙(34歳)は、幼少期に祖父から聞かされた“仮面神ゴゼ”の伝承を、学術的には懐疑的に受け止めていた。だが、祖父の死後、遺品から「Project MZ-03」という謎の記録と黒い石板を発見し、かつて米軍が秘密研究を行ったという“鬼来島”へ渡航する。
人口わずか三十余人の孤島には、記録を拒む異形の神・ゴゼを巡る儀式が今も密やかに残っていた。やがて遙は、祖父の過去と仮面神の真実、そして“記憶と地震”をめぐる奇妙な交信に巻き込まれていく。
科学と伝承の狭間で、人は何を「忘れてはならない」のか——。
仮面神ゴゼ ―記録を拒む神と“記憶の島”―