あらすじ

私は生家の侯爵家を追い出され、乗り合い馬車で隣国に行く途中である。

「ああ、良い天気。空が青いわ」

 ゴトゴトと揺れる馬車に、子供連れのご婦人はお尻が痛いと呟くが、子供は景色を見ながら元気いっぱいに歌っている。

 それを見る私も、初めての乗り合い馬車の振動に驚いているが、気持ちはスッキリしている為か楽しんでいる。風も暖かく頬を撫でる。

 ハチキナ侯爵邸の物置部屋で、使用人に交じって掃除をしていた時とは雲泥の差である。たくさんの使用人もいるのに、私にもそれを強いていたのだ。



「お義姉さま、まだ此処の床汚れてましてよ。これじゃあ夕食をあげられないわよ」

 わざとバケツを蹴飛ばして、掃除後を汚す義妹のギルモア。

「本当屑ねえ。チャチャと遣ってちょうだい。旦那様が戻るわよ!」

 見ていた癖に嫌みを言う義母ユネジュー。

 私の名前は、サフラン・ハチキナ。


 母が亡くなってから、父の愛人家族が侯爵家に乗り込んできた。


(小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています)

連載情報

ウェブ小説

配信言語
アルファポリス
アルファポリス2025/07/06
  • 現在の作品~新しい人生をありがとう~ 嫌いだった義妹へ