あらすじ
「僕、やっぱり優が好きみたい」
「…え?」
生まれた日が同じで、家も隣で、生まれてからずーっと一緒だった。
彼女は昔から男の子っぽく、髪は短く、女の子の友達より男の子の友達の方が多かった。
そんな彼女に小学5年生の頃、あることを打ち明けられる。
「…誰にも言わないで欲しいんだけどさ…僕…男の子…なんだよね」
「…え?」
何となく聞いたことはあったが、そこでLGBTというものについて彼女から話を聞いた。
少し驚いたが、何となく察していたところもあり、誰にも言わずその秘密を守り続けた。
しかし、年齢を重ねるごとに体と心のギャップが増していき、男子たちも彼女を女の子と意識したことで孤立する事が多くなった。
それでも幼馴染の俺だけはずっとそばにいた。
そんな高校2年のことだった。
いつものように家で二人、ゲームをしている時のことだった。
「…なぁ…今からキモイこと言っていい?」
「キモイこと?何だよそれ」
「…僕…やっぱり優のことが好きみたい」
「…それって」
「キモイよね。男が男をなんて…」
…なるほど?
でも、多分本人は気づいていない。
最近、どんどん女の子らしくなっていることを。
身体的だけでなく、咄嗟の反応や表情はまさに恋する乙女であることを。
だから、俺は幼馴染に分からせたい。
女の子であるということを。